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※この作品は性描写があります。18歳未満の方はお戻り下さい。
18歳以上の方は自己責任でご閲覧下さい。



は、は、ぁ、は、

厚ぼったく重い布の下で交し合う行為は、いつもよりも湿り気を多く含んでいて、互いの身体から立ち昇る蒸気が互いをぬるく包んでいる。

裸で抱き合うにはあまりに気温が低すぎるこの夜。
素肌が外気に触れぬよう、互いの熱を逃がさぬよう、綿の詰まった布と布の狭間で、ひたすら身体を絡め合う。
密着する下腹部、口で吸い上げられる胸元。

は、ぁ、っは、ふ、

息が、くるしい。暗くて狭くて、なにも見えない。
感じるのはただ、圧し掛かってくる銀時の重みと、古く厚い蒲団の圧迫感、背に感じる褥の感触。
声を上げるたびに蒲団の中の温度は上昇していき、むせるほどの湿った空気が中を満たしていく。

ふぁ、っは、は、っあ、

顎を伝ってぽたりと落ちる銀時の汗が、組み敷いた身体にじっとりと絡む。
は、は、
理性を溶かす、その狭間。暗闇の中で密着した身体はもう、どちらがどちらのものか分からない。
二人だけの密閉空間にいるような錯覚を覚えながら、本能の赴くままに身体を繋ぎ、じっとりとねっとりと、行為は続く。
吐く息の湿り気が、身体から滲む汗が、厚い布の狭間でさらに温度を上げ、二人の身体を昇らせる。

ン、んぁ、はっ、はあ、はあ、はあ、

行為が速度を上げ、蒲団の中で蠢く肉体が激しく交じり合う。
ただ快感に浸されて侵されて、それはもう全身が痺れるほどに。

っ、っ、あっ、はあ、ンア、んンッ、はあ、はあ、はあ、はあ、

次第に打ち付ける衝撃が強くなってきて、身体の中で暴れ回る熱く荒々しい銀時の衝動にもう喘ぐことしかできず、じっとりとした空気の中、行為はひたすらに続く。

被さる身体と組み伏せられた身体と、互いの荒く湿った吐息、それらを縛るように内包する古く重く湿った蒲団。

それはただただ本能的で、しかしどうしようもなく官能的な、行為。

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