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※この作品は性描写があります。18歳未満の方はお戻り下さい。
18歳以上の方は自己責任でご閲覧下さい。



ゴムとたっぷりのゼリーを使ったせいでどろどろぐずぐずに溶け合ったそこが、それでも2人の間には邪魔に感じられ、もっともっと絡み合いたくて何度も互いを擦り合わせあう。
たまには身体への負担を減らしてやりたくて、そのつもりで使ったゴムとゼリーだったのに、2人の間に挟まるそれらがもどかしく物足りなく、返って激しく交わる結果となってしまう。
 

いつもと感触の違う繋がりが桂には恥ずかしくあるようで、どろりとしたものを指に絡めて解していく過程からすでに、ひ、やだ、きもちわるい、等々言葉での抵抗をみせた。
このほうが痛くないから、とあやしながらゆっくりとゼリーを内部に馴染ませていき、時折グチュリと鳴る音が卑猥で、その度に桂の指がきゅっと縮まった。
ガラにもなく労わりたいだとか思ってしまったのは、思い通りにはいかんなと弱々しく笑んだこいつが今にも消えてしまいそうに思えたからで、そしてそんな表情をどうにかできるのなら俺は何でもする、なんて驕ったことを考えたからで。
時代の流れに抗って今も戦い続けているこいつは、この国には確かに必要な存在なのだろう。アホなことばかりやっているように見えて、民衆は攘夷志士桂小太郎を確実に支持している。今はただ銀時の腕の中にある身体には、この国の未来を確実に秘めているのだ。
だがそんなことは銀時個人としてはどうでもよかった。自分にとって桂は桂以上でも以下でもなく、ただ桂小太郎という個人が純粋に大事だった。
攘夷志士だろうが革命家だろうが、そんなことは銀時が桂を想うのに何ら意味を成さない。どうしようもなくバカでまっすぐで、何に対しても全力で、力の抜きどころを知らないこの幼馴染を、ただただ抱きしめたくてどうしようもない、それだけ。
たっぷりじっくりと塗り込めるゼリーに、桂の吐く息がゆっくりと熱くなっていくのがわかる。
それと同時に、銀時の息も次第に荒く深みを増す。
2人して身体の奥から熱を吐き出すような息をしあい、たまに見つめる視線が重なり、気恥ずかしくてふと逸らし、それでも丁寧に丁寧に、何度も指を滑らせる。
銀、
名を呼ぶ声が切なく響き、銀時はその音をのせた舌にゆっくりと自分の舌を絡ませた。
んっ、っ、
舌の先端でくちびるをなぞったり、舌の表を擦り合わせたり。やわやわと舌を愛撫しながら、ゼリーのたっぷり絡んだ指で入り口を押し広げる。
ふいに指が滑って快楽の付け根に触れると、細い身体がビクンと揺れた。
ついでだからとそのまま前を撫で擦ると、ゼリーがぬるぬると桂のそれに絡み、白い喉から抵抗に快楽の混ざった声が漏れる。
せっかくだからと追加してべちゃべちゃと塗りたくってやると、敏感な箇所に冷たい粘液を厚く塗られたその感触が際どいのか、ひんと小さく鳴きながら、身体が切なく震え始めた。
ぎん、ときっ、
必死に呼ぶその口唇が愛おしく、再度舌を触れ合わす。
震える身体とその声は、全身で銀時の存在が必要だと訴えられているようで嬉しく、ゼリーの付着した指で胸元の突起を弄くると全身がさらに痺れたように揺れた。
そんな桂の様子に繋がりたい気持ちをもう抑えられなくなってきて、硬く膨らみきった自身に手早くゴムを被せ、粘液の力を借りてぬるりと桂の中へ入り込む。
うぅ、っ、ひ、
熱い塊の侵入に押し漏れる声はやはりどこか辛そうで、銀時は舌であやすようなキスをしながら、少しずつ角度を変えては慎重に己を突き刺していく。ゴムとたっぷりのゼリーのおかげで、挿入はいつもよりも随分滑らかに進む。
っく、は、は、
奥まで深く挿れてから大きく息を吐き、動きを止めると桂の喉がもどかしそうに鳴いた。
切なく寄せた眉の下には、この世の全てを映してきた瞳。今は自分だけを見て、自分だけを想って、だったらいいなと銀時は思う。
顔の横に手を付いて、改めて向かい合うと、桂の余裕ない表情が銀時を睨みつけるようにそこにあった。たくさん汗を滲ませて、それでもその黒い瞳は強く、映っているのは独占欲の強い男の顔。
ああ何て顔してるんだ俺、と思った瞬間、桂が恥じ入るように視線を逸らす。
もしかして、俺の眼に映った自分の火照る表情が、恥ずかしかった、のかね。
ね、ヅラ、こっち見て、
わざと目を合わせるように覗き込むと、桂はさらに逃げるように視線を逸らす。
バカ者、はやく、しろ、
息も絶え絶えに呟いて、照れを隠すように目を閉じたその仕草は、何だか可愛い。
普段は時代の流れに全力で抗うじゃじゃ馬のくせに、今はこうして自分を受け入れて、感覚を預けて。
はやくして欲しーのね、了解。
ひどく嬉しげに呟いて、急に動きを激しくすると、小憎らしかった表情が一気に理性を手放して、我を忘れて身悶え始めた。
銀、銀っ、
切なく呼ぶその声は本当に、ああ俺のこと好きなのね、と思わせてくれる呼び方で、俺はその事実にどうしようもなくほっとする。
そんなに俺のこと好きならもう少し人の言うことを聞け、いつまでも危ないことばっかやってんじゃねーよ、バカ、バカ、もうこのバカ、もうほんといっぺん死ねこのバカ、じゃなくて、そうじゃなくて、絶対死ぬな、死なないでくれ、勝手にそんなことしたら許さねェ、二度と俺を不安にさせたら許さねェ、
訳のわからない思いが渦巻いて、ひたすら激しく腰を振る。
そうする他にどうしようもない自分をどこかで可笑しく思いながら、それでも背に回された腕にこの上ない安堵を覚えながら。
こんなにも生々しい感覚を分け与えられるのは、互いに互いだからこそだというのを、互いに知り尽くしている。
なんでこんなにもかけがえのない存在になっちゃったんだろう、俺も、お前も、お互いに。
2人の間を隔てるゴムがゼリーがもどかしくなってきて、その分激しく身体が動き、ぐずぐずに蕩けあう接合部だけでは物足りずに、耳を、鎖骨を、口唇を、どろどろに舐め合い舐め尽し合い、ああもう気を失いそうなほどに、仔供のようにがむしゃらに、互いに互いを求め合った。

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